OCI運用上に重要かつ不可欠となる保守サポートについて、OCIサポート会社の役割や主な業務内容について紹介。サポート会社に依頼することで、どのような保守サポートサービスを受けることができるのかについて解説しています。
OCI保守サポートとは、Oracleが提供するクラウド基盤「OCI(Oracle Cloud Infrastructure)」を安心・安定的に運用するための各種サービスを指します。企業がOCIを本番環境で利用する際には、単にインフラを構築するだけでなく、運用中の障害対応や定期的なパフォーマンス改善、アップデート適用など幅広い作業が必要となります。こうした作業を、契約手続きの代行から技術的な問い合わせ対応、コンソール上の設定変更や日々の運用代行に至るまで、専門技術者がワンストップで支援するのがOCI保守サポートです。
導入企業は自社のリソースを開発やビジネス拡大に集中させる一方で、運用ノウハウやトラブルシュート力に長けたエキスパートを活用することで、サービス停止やパフォーマンス低下といったリスクを大幅に低減できます。さらに、第三者ベンダーによるサポートであれば、日本語対応や24時間体制、カスタマイズ性の高い運用手順書の提供など、公式サポートにはない柔軟性を享受できる点も大きな特長です。
OCIのスムーズな運用には、システムやネットワークといった技術面、障害対応など、さまざまな保守作業が必要です。しかし、専門的な知識や技術が不可欠となり、自社担当者の大きな負担に。OCIサポート会社に依頼すれば、パフォーマンスの監視、ソフトウェアアップデート管理など、すべてを一任することが可能です。
OCIサポート会社の中には、定期的または24時間365日体制により、専門スタッフがサーバー、クラウド、ネットワークをリモート監視するサービスを提供しているところもあります。また、日常的なパフォーマンスの評価はもちろん、障害対応や原因調査、各種設定変更作業などに対応するほか、異常を検知してスピーディーに対応することも可能です。
システムアップデートやソフトウェアのバージョンアップに伴う、ソフトウェアアップデート管理にも対応しています。OCIでは、標準ソフトウェア・ソースが提供されており、必要に応じてソフトウェア・ソースの追加や削除が可能です。また、サポート会社に依頼すれば、専門知識や手間いらずで適切にソフトウェアアップデート管理を行うことができます。
OCIに関する技術面、障害に関する問い合わせに対応するインシデント対応サービスを提供しているOCIサポート会社もあります。システムやネットワークなどの技術に精通した専門スタッフが在籍しており、サービス停止を伴わない軽微な障害から業務停止、サービス停止に及ぶクリティカル障害に至るまで、迅速かつ適切な対応が可能です。
公式サポートはOracle社が直接提供するもので、OCIのSLA(サービス・レベル合意)やパッチ適用、障害復旧などを標準的に担保します。一方で、サポート窓口は英語中心かつ営業時間が限られる場合が多く、緊急対応時のコミュニケーションや日本語での細かな調整に課題が残ることがあります。
第三者ベンダーを利用すると、公式サポートが担わない契約更新や支払いなどの事務手続きを代行し、請求や契約条件の交渉まで対応してくれるケースもあります。さらに、問い合わせ窓口は24時間365日日本語での受付を行い、エスカレーション時にはOracle社への代行連絡を行ってくれることが多いため、言語やタイムゾーンの壁を感じることなくスムーズにトラブル解決へつなげることが可能です。また、運用作業を包括的に受託し、日常的なリソース調整やパラメータ変更、セキュリティアップデート適用などを顧客要件に合わせてカスタマイズできる点も大きな違いです。
OCI保守サポートにおける契約手続き代行では、利用開始時のアカウント作成からサービス追加・削除、年度更新手続きまでを一括して依頼できます。公式サイトでは更新時に複雑なプラン変更手続きや見積り取得が必要ですが、ベンダーに依頼することで顧客はWebコンソールにログインすることなく、要件を伝えるだけでスムーズに手続きを完結可能です。また、組織構成や請求管理の最適化提案を含む場合もあり、法人契約における複数部門や複数アカウントの一元管理を支援します。さらに、ライセンス数や利用リソースに応じたコスト最適化のアドバイスも受けられるため、運用開始後の無駄なコスト発生を抑制できる点が大きなメリットです。公的機関や大企業の複雑な承認フローにも対応できるよう設計されたプロセスにより、契約関連の負担を大幅に軽減できます。
技術サポート窓口では、OCIの操作方法やパラメータ調整、障害発生時の迅速な一次切り分けを日本語で行います。専任のエンジニアがチケットベースで対応し、必要に応じてOracle社のテクニカルサポートへエスカレーションを実施するため、公式サポートと同等以上の技術レベルで課題解決が図れます。障害発生時には、ログ収集や再現手順の確認、暫定対応策の提示までをワンストップで提供し、影響範囲の最小化に貢献します。さらに、過去の障害履歴を蓄積・分析し、ポストモーテムレポートを作成することで、再発防止策やパフォーマンス改善提案を定量的に示す点も特徴です。このように、単なる問い合わせ代行にとどまらず、運用品質を継続的に向上させる一連のサービスを包括的に提供します。
OCIコンソール上での各種設定変更や新規リソースの作成、既存リソースの最適化作業を代行します。ネットワーク構成変更、セキュリティリスト設定、ロードバランサー追加、ブロックストレージの拡張など、OCIの主要サービスに関わる設定はもちろん、TerraformやAnsibleなどを活用したIaC(Infrastructure as Code)による構成管理も対応可能です。これにより、手動操作に起因するヒューマンエラーを排除しつつ、作業履歴をコード化して変更管理を厳格化できます。さらに、定期的な設定確認やベストプラクティスの適用チェックを含むことで、時間が経過したリソースの老朽化や設定のズレを未然に防ぎ、安定稼働を維持する体制を構築します。
運用監視体制を構築するにあたり、OCI標準のモニタリング機能やOracle Cloud Guardを組み合わせたアラート設計支援を提供します。必要なメトリクスを洗い出し、閾値設定や通知チャネル(メール、チャットツール、SMSなど)の連携を設計し、障害やリソース逼迫時に即座に検知・通知が行える仕組みを整えます。さらに、監視ダッシュボードのテンプレート作成や定期レポートの自動生成を併せて提供することで、システム運用者が状況を一目で把握できる環境を実現します。これにより、システム稼働率向上はもちろん、運用担当者の負担軽減や対応の標準化にも寄与します。
運用保守のナレッジを内製化するため、標準手順書の作成やお客様向けトレーニングを実施します。OCIの基礎から応用、災害復旧手順や運用フローに至るまで、座学とハンズオンを組み合わせたカリキュラムを提供し、実際の運用シナリオを想定した演習を通じて技術者のスキルを底上げします。さらに、トレーニング後のフォローアップとして定期的にQ&Aセッションを設け、社内の運用担当者が抱える疑問を解消し、継続的なスキル向上を図る体制を整備します。この結果、短期間で一定レベルの運用品質を社内に定着させ、将来的な運用コスト削減と迅速な障害対応を実現できます。
手動作業の多い運用保守業務を効率化するため、TerraformやOCI Resource Managerを用いたIaCテンプレートを提供します。これにより、リソース構築から設定変更、環境再現までをコード化し、一貫性のあるデプロイメントと構成管理が可能になります。また、CI/CDパイプラインへの組み込みやGitOps運用を前提とした設計支援も行い、開発環境・検証環境・本番環境間での差異を最小限に抑制します。加えて、定期的なテンプレートのアップデート支援や、バージョン管理運用のベストプラクティス提示を通じて、長期的に安定した自動化体制を保持できるようサポートします。
第三者ベンダーの料金プランは、大きく「月額定額プラン」と「作業時間課金プラン」に分かれます。定額プランは、サポートレベルや対応時間帯をパッケージ化し、月額数十万円から数百万円で提供されることが一般的です。これに対し、時間課金プランは障害対応や設定変更など作業時間に応じて1時間あたり1万~2万円程度の単価で請求されるケースが多く、利用量に応じた柔軟なコスト管理が可能です。どちらの契約形態も、リソース規模や必要なSLAレベル、対応時間帯(平日昼間のみ、24時間365日など)によってプラン内容や単価が変動するため、自社の運用要件を明確にしたうえで見積もり依頼を行うことが重要です。
公式SLAとしてOCIは主要なサービスで99.9%以上の可用性を保証しており、Oracle NoSQL Database Cloud Serviceでは99.995%という高可用性が謳われています。第三者ベンダーでは、これをベースにエスカレーション対応を含む「応答30分以内」「重大障害復旧4時間以内」といった独自SLAを設定している場合が多く、英語対応と比べてタイムリーかつきめ細かな連携が可能です。さらに、SLA違反時のクレジット保証やレポート提供などの補償制度を設けるベンダーもあり、万が一の際のリスクヘッジが図れます。公式SLAと比較しつつ、独自の付帯条件や保証範囲をしっかり確認することが選定ポイントとなります。
SCSKは大手アパレルメーカーの保守サポートでOracle Exadataを活用し、データベースを当時の最新バージョンにアップデートさせました。保守作業やパッチ適用を含むサービスにより、運用の安定性と効率性を向上。これにより、障害対応の強化とストレージ容量の大幅な拡大が実現し、運用負荷を大幅に軽減しました。
参照元:SCSK公式HP(https://www.scsk.jp/sp/usize/case/wacoal.html)
伊藤忠テクノソリューションズは、クレジットカード関連企業の保守サポートにおいてOracle Cloud Infrastructure(OCI)上にシステムを再構築しました。これにより、運用保守の効率化とコスト削減を達成し、機器更新の負担を軽減。伊藤忠テクノソリューションズのマルチクラウドマネージドサービス(MCMS)を活用し、システムの信頼性向上と運用リスクの低減を実現しました。
参照元:伊藤忠テクノソリューションズ公式HP(https://www.ctc-g.co.jp/report/case-study/iwi/)
伊藤忠テクノソリューションズの
OCIサポートについて
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サポート契約前には、まず「何を」「いつまで」サポートしてもらえるのかを明確にする必要があります。具体的には、対応対象となるOCIサービス(Compute、Storage、Databaseなど)や作業範囲(問合せのみ、設定代行、障害調査含むなど)を洗い出し、営業時間(平日9~18時、24時間365日など)との整合性を確認します。とくに海外拠点を持つ企業では時差の影響を受けない24時間対応が必須となるため、国内データセンターや日本語窓口を提供するベンダーを選ぶことでタイムゾーンギャップを解消できます。契約書やSLA文書には「回答保証時間」と「作業着手保証時間」が明記されているかを必ずチェックし、双方で認識齟齬が起きないようにしましょう。
基本プランだけではカバーしきれない項目については、追加オプションの提供有無を確認します。たとえば、定期的なセキュリティ診断や侵入テスト、バックアップリストアの訓練(DR訓練)、インシデント後の詳細レポート作成といったサービスはオプション扱いとなる場合が多いです。オプション料金は月額数万円から数十万円程度の細かな設定が可能で、必要なタイミングでのみ有効化できるベンダーもあります。これにより、年間コストを最適化しつつ、インシデント発生時や法規制対応時に必要なサービスを柔軟に組み合わせることが可能です。オプション契約の最低利用期間や解約条件も事前に確認し、不要な費用請求を回避できるようにしましょう。
多くの第三者ベンダーは、正式契約前に無料トライアルやPoC(Proof of Concept)サービスを提供しています。これを利用すると、実際の運用シナリオや障害対応フローを検証でき、ベンダーの対応品質やコミュニケーションスタイルを体感できます。トライアル期間は数時間~数週間程度で設定されることが多く、その間にモニタリング設定や障害想定演習、SLAレポートサンプルの確認などを行い、本契約後のミスマッチを防げます。PoC結果に基づき、自社要件を整理して正式見積もりを再調整すると、契約後の不安を大幅に軽減できます。特に大規模システムや複雑なネットワーク構成では、事前検証を念入りに行うことで導入スムーズさが格段に向上します。
OCI環境では、VPNやFastConnectによる閉域接続を利用することでオンプレミス環境との安全なデータ通信を実現しますが、設定ミスや回線品質低下により通信断が起こるケースがあります。これを防ぐため、複数リージョン・複数回線の冗長化構成を設計し、主要なネットワーク機器での自動フェイルオーバー設定を行うことが基本です。また、ネットワーク機器のログを定期的に収集・解析し、回線品質や遅延状況をモニタリングすることで、障害予兆を早期に検知できます。障害発生時には、切替手順書を用意し、オペレーション担当者が迅速に手順を実行できる体制を整備しておくことが重要です。こうした対策により、通信断による業務停止リスクを最小限に抑えられます。
OCIではコンピュートやストレージのリソース使用量に応じて課金されるため、過剰プロビジョニングや長期間の不稼働リソース放置がコスト増大の主因となります。これを回避するには、定期的なリソース使用状況レポートを基にスケールダウンや未使用リソースの停止を自動化する仕組みを導入します。たとえば、使用率が低いComputeインスタンスを夜間に自動で停止し、朝に再起動するスケジュール運用や、ストレージ使用量が閾値を超えた際に通知を行うアラート設定などが効果的です。さらに、リザーブド・インスタンス契約やコンパートメント単位でのコスト配分管理を活用し、長期利用リソースの割引を最大化するとともに、コスト構造の可視化を強化できます。
OCIではサービス側でのセキュリティパッチ適用も行われますが、OS やミドルウェア、アプリケーション領域の脆弱性対策は利用者側の責任領域です。定期的な脆弱性スキャンと結果に基づくパッチ適用手順を標準化し、適用作業を自動化することで手動漏れのリスクを抑制できます。たとえば、Ansible や Terraform と連携した自動パッチ適用ジョブを設計し、適用後にリグレッションテストを実行するフローを確立すると、高いセキュリティレベルを維持しながら運用負荷も低減できます。また、Oracle Cloud Guard や Data Safe を組み合わせ、セキュリティベースライン逸脱時に即時アラートを発報する体制を構築することで、インシデント発生前に予防的な対応が可能です。
OCI運用上、重要かつ専門的な知識や技術が必要となる保守サポートもOCIサポート会社に依頼することができます。このサイトでは、現在使用している、または使用予定のRDBなどにより、OCIサポート会社を変える必要があることについて紹介しています。
OCIサポート会社20社を徹底調査し、自社が利用しているデータベースの種類・状況別におすすめを紹介しています。OCIサポート会社を選ぶ際の参考にしてください。
MySQLを利用中・
または今後利用したいなら

OracleDBを利用中・
または今後利用したいなら

RDBでの開発環境がなく
今後も利用予定がないなら

※公式HPに資料を掲載しているページが見つかりませんでした。詳細は企業にお問い合わせください。
2024年4月17日時点、「OCIサポート会社」とGoogle検索した際に公式HPが表示された20社を調査。
OCIの導入支援を行っており、公式HPに実際のサービス導入事例が掲載されている企業9社から3社を選定しています。