MySQLとOCIの相性や親和性、活用やメリットについて解説。OCIサポート会社に依頼すれば、コストの効率化やより高い柔軟性や拡張性、高可用性など、さまざまなメリットを得ることができることについて説明します。
| 比較項目 | OCI(Oracle Cloud Infrastructure) | MySQL |
|---|---|---|
| 種類 | クラウド・インフラサービス(IaaS / PaaS) | RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム) |
| 提供元 | Oracle Corporation | Oracle Corporation(もとはMySQL AB) |
| 主な役割 | クラウド上での計算、ストレージ、ネットワーキング等の提供 | データの保存・取得・管理 |
| 主な機能 | 仮想マシン、ブロックストレージ、ロードバランサー、DBサービスなど | SQLクエリ、トランザクション処理、インデックス作成など |
| サービス分類 | IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service) | ソフトウェア(RDBMS) |
| 利用対象 | アプリケーション全体のインフラ構築 | データベースを必要とするアプリケーション |
| 関連サービス | OCI上で「MySQL HeatWave」などのマネージドDBが使える | 自分でインストールして使う or マネージドDBで使う |
| 管理のしやすさ | マネージドサービスで管理が容易 | 自前構築では管理が必要 |
| 主な競合 | AWS、Azure、GCPなど | PostgreSQL、MariaDB、Oracle Databaseなど |
| 使用方法 | クラウドコンソールやCLIでリソース作成・管理 | アプリケーションから接続してSQL実行 |
MySQLは、Oracleが開発・サポートするオープンソースのSQLリレーショナルデータベース管理システムです。一方、OCIにはデータ中心のクラウドとしての強みがあり、マネージドデータベースサービスの利用が可能であることからMySQLとの親和性もあります。そのため、組み合わせることにより、コストを抑えて高度なデータ管理と運用を実現することが可能です。
OCIはコスト効率の良さが強みのひとつです。また、MySQLはオープンソースであり、ライセンス料がかからないためコストカットにつながります。また、OCI上のマネージドデータベースサービス「Oracle MySQL HeatWave」を活用することにより、自己管理型のオンプレミス・ソリューションからの移行が可能となり、運用コストの削減が可能です。
OCIは柔軟性に優れたクラウドサービスであり、MySQLは高性能かつ拡張性のあるRDBであることから、その組み合わせにより、より高い柔軟性、拡張性を発揮することができます。また、Oracle MySQL HeatWaveを活用することにより、スケーラビリティと高い可用性を実現することも可能。さらに、日常的な運用タスクの手間を省くこともできます。
コンソールやスマートデバイス向けのゲームを開発・運用する日本企業であるジニアス・ソノリティでは、MySQL HeatWave を導入し、トランザクション処理とリアルタイム分析を1つのクラウドサービス上で統合しています。データ移行や外部分析基盤との統合が不要になり、運用負担を大幅削減できたことに加え、分析処理が最大90倍高速化。以前は9時間以上かかっていた処理が、わずか6分に短縮され、運用コストを大幅に削減しました。
参照元:Oracle MySQL Japan Blog(https://blogs.oracle.com/mysql-jp/post/succeed-with-heatwave-part-1-jp)
OCIのMySQLデータベースサービス(MDS)は、高可用性(HA)を提供するために設計されており、MDS HAは3つのMySQLインスタンスから構成することができます。また、複数のFault DomainにMDSを構築することにより、プライマリとして使用しているMDSに障害が起きても、セカンダリをプライマリにすることにより、システムを停止することなくサービスを継続することが可能です。
食品業界の企業で、MySQL Database Serviceを活用し、需給調整支援システムを低コストでクラウド化したのが旭松食品。
Excelベースの属人的な業務から脱却し、クラウドベースの一元管理に。データの整合性が向上し、業務効率と精度が大幅に改善するといった効果が見られました。
MySQLを利用したOCIの導入について、サポート会社に依頼した事例を紹介しています。
スマートスタイルはIT人材サービス企業からの依頼を受け、オンプレミス環境からOCIへの移行を実施し、既存のMySQLデータベースを活用できるようにしました。OCIの高可用性とスケーラビリティにより、MySQLのパフォーマンスが向上し、運用コストの削減とバックアップの簡略化を実現。OCIとMySQLは開発元が同じであるため、将来的な安心感も提供できています。
参照元:スマートスタイル公式HP(https://cloudmiko.jp/case/299/)
FinTech企業に対しQRコード決済サービス加盟店向けに新たなマーケティングサービスを提供するため、スマートスタイルではOracle Cloud Infrastructure(OCI)の移行と、MySQL HeatWaveとOracle Analytics Cloud(OAC)の導入をサポートしました。これにより、高速なデータ処理と柔軟なデータ分析が可能となり、運用コストの削減と効率的なサービス提供を実現しています。
参照元:スマートスタイル公式HP(https://cloudmiko.jp/case/1093/)
OCI上でMySQLを利用する際には、パフォーマンス、セキュリティ、コスト管理を最適化することが不可欠です。OCI上でMySQLを利用する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
OCI上のMySQL Database Service(MDS)は、VCN(Virtual Cloud Network:仮想クラウド・ネットワーク) を適切に構成することで、セキュリティとパフォーマンスを向上させることが可能です。
MySQL Database Serviceはブロックストレージベースで構成されており、必要に応じて柔軟にスケーリングが可能です。
特に、HeatWaveを利用することで、大規模な分析処理をMySQL上で完結できるため、別のデータウェアハウスにデータを移行する必要がなくなります。
OCIのMySQL Database Serviceは従量課金制を採用しているため、適切なリソース管理によりコストを大幅に削減できます。
また、場合によってはOCIのAutonomous Databaseとの比較検討も行い、要件に適切なサービスを選ぶことが重要です。
データベースは常に攻撃の対象となるため、MySQLのセキュリティ強化が優先事項になります。
まずは既存のMySQL環境からバックアップを取得し、データベースのスキーマ定義や文字コード、照合順序を確認します。ここで注意したいのは、OCIでサポートされているMySQLのバージョンと自社環境のバージョンに差異がないかどうかです。万が一バージョンが異なる場合は、検証用環境で互換性テストを行い、マイナーアップデートや設定変更が必要かどうかを事前に把握しておきます。これを怠ると、データ移行後に文字化けやクエリのエラーが発生する可能性があるため、必ず移行前にバージョンの整合性をしっかり確認し、必要に応じてスキーマの修正や文字コードの変換を行っておくことが大切です。
OCIコンソールにログインしたら、まずはネットワーク環境を準備します。VCN(仮想クラウドネットワーク)やサブネット、セキュリティリストでOCIインスタンスへの通信ができる状態にしておきます。ファイアウォールやルートテーブルも適切に設定し、必要に応じてプライベートIPを固定化しておくようにしましょう。ネットワークの設定が整ったら、MySQL Database Serviceを選び、移行先となるインスタンスを作成します。このとき、必要スペック(OCPU数、メモリ、ストレージサイズ)を自社のワークロードに合わせて選択し、コストと性能のバランスを考慮しながら構成を決定します。インスタンス作成後は、ネットワークを介してOCI側のMySQLに正常に接続できるかをテストし、事前に通信に問題がないことを確認しておきます。
既存環境では mysqldump や XtraBackup を使ってダンプファイルを生成します。生成したダンプファイルをOCIのオブジェクトストレージにアップロードし、OCIインスタンス上でダウンロードできるように準備します。OCIのMySQLインスタンス上では、mysql コマンドや専用のインポートツールを使ってダンプファイルからデータをリストアします。リストアが完了したら、テーブルごとのレコード数やいくつかのサンプルデータを抽出し、元のデータと差異がないかを確認します。もしデータ件数が合わなかったり、文字化けやNULL値の差異が見つかった場合は、文字コードや照合順序の設定を再度見直して修正を行い、再度リストアを実行して検証を繰り返します。
テスト環境のアプリケーションからOCIのMySQLに接続し、主要な機能を一通り動かしながらクエリのレスポンスタイムを確認します。特にトランザクション処理やページ遷移時の応答速度、バッチ処理の実行時間などをチェックし、問題がないことを確かめます。動作に問題がなければ、本番環境のDNSレコードをOCIインスタンスを指すように変更し、アプリケーションの切り替えを行います。切り替え後は、レプリケーション設定や自動バックアップ、スナップショットのスケジュールを再度見直し、運用監視を開始します。さらに移行直後はモニタリングツールを活用してCPU負荷やディスクI/Oの推移を少なくとも1週間ほど注視し、パフォーマンスが安定していることを確認すると良いでしょう。
OCIは歴史の浅い後発のクラウドサービスであることから、導入事例も少ない傾向にあります。そのため、OCIとMySQLの組み合わせにおける環境構築については、実践経験豊富なサポート会社を活用すべきです。このサイトではRDBごとにおすすめの会社を紹介しています。
OCIサポート会社20社を徹底調査し、自社が利用しているデータベースの種類・状況別におすすめを紹介しています。OCIサポート会社を選ぶ際の参考にしてください。
MySQLを利用中・
または今後利用したいなら

OracleDBを利用中・
または今後利用したいなら

RDBでの開発環境がなく
今後も利用予定がないなら

※公式HPに資料を掲載しているページが見つかりませんでした。詳細は企業にお問い合わせください。
2024年4月17日時点、「OCIサポート会社」とGoogle検索した際に公式HPが表示された20社を調査。
OCIの導入支援を行っており、公式HPに実際のサービス導入事例が掲載されている企業9社から3社を選定しています。