OCIとGCPの違い

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とGoogle Cloud Platform(GCP)は、世界的に人気の高いクラウドサービスプロバイダーです。両者はその強みや提供するサービスが異なるため、企業のニーズに応じた適切な選択が求められます。

OCIとGCPの違い

比較項目 OCI(Oracle Cloud Infrastructure) GCP(Google Cloud Platform)
種類 150以上のIaaS/PaaSを提供。Oracle DBやエンタープライズ向けに強み。 200以上のサービス。AI・データ分析・開発向けツールが豊富。
提供元 Oracle社。DBに強い歴史ある企業。 Google社。先進技術・AIに強み。
料金 リージョン間で価格統一。VM・転送コストが割安で明快。 地域差あり。割引制度ありだが、価格設計はやや複雑。
パフォーマンス 高性能VM・HPC・性能SLAあり。50以上のリージョン展開。 独自光ネットワークによる高速通信。42リージョン展開。
サポート 標準で技術サポート込み。SLAは可用性+性能をカバー。 有償プランで技術対応。SLAは稼働率中心。日本語対応あり。

OCIとは?エンタープライズ向けクラウドの強み

OCIは、エンタープライズ向けに特化したクラウドプラットフォームです。企業が保有する大規模なデータベースやトランザクション処理を効率的に管理できる設計がなされています。金融業界や製造業など、膨大なデータを取り扱う業界で広く採用されています。

高度なデータベース管理

Oracleの強みは、そのデータベース技術です。OCIは、Oracle Autonomous Databaseをはじめとする高度なデータベース管理機能が利用でき、自動化された運用(セキュリティ、チューニング、バックアップ)が可能です。人的リソースを削減しつつもデータベースを適切な状態を保つことができます。

ハイブリッドクラウド対応

OCIは、オンプレミス環境とクラウド環境を連携させる「ハイブリッドクラウド」に強みを持っています。企業が既存のインフラを活用しつつ、段階的にクラウドへの移行が可能です。また、「Oracle Cloud@Customer」などのサービスを使えば、クラウド技術を自社データセンター内で使用できるため、データのレジデンシー(物理的な所在)を気にする企業にも安心です。

エンタープライズ向けの高いセキュリティ

OCIは、エンタープライズニーズに対応するための高度なセキュリティ機能を提供しています。データの暗号化、アイデンティティ管理、セキュリティモニタリングが標準装備されています。また、政府機関向けには「セキュリティリージョン」を設置し、データを完全に分離することが可能です。

これらの機能から、OCIは複雑な業務システムやデータベースを扱う大企業や、データの保管場所に厳しい規制がある業界に適したクラウドプラットフォームであると言えます。

既存資産を活かせる同質クラウド

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)はオンプレミス製品とパブリッククラウドを同一アーキテクチャで提供するため、既存のPL/SQL資産や運用ノウハウを書き換えなしでクラウドへ移行できます。これにより設計・テスト・教育にかかる移行コストとリスクを削減できます。

Security by Designの多層防御

Cloud Guardによる設定ミスのリアルタイム検知とSecurity Zonesのベストプラクティス強制適用で、リソース作成時点から堅牢なガードレールを実装してくれます​。

GCPとは?データ解析と機械学習に特化したクラウドの強み

Google Cloud Platform(GCP)は、データ解析や機械学習(AI)分野に強みを持つクラウドプラットフォームです。Googleのテクノロジー基盤を活用して、大量のデータをリアルタイムで処理し、ビジネスに役立つインサイトを引き出すためのツールが揃っています。

BigQuery

GCPの代表的なサービスの1つである「BigQuery」は、大規模なデータセットを高速でクエリ処理できるデータウェアハウスサービスです。クラウド上でペタバイト級のデータを簡単に扱うことができ、リアルタイムのデータ分析が可能です。これにより、データに基づいた迅速な意思決定が可能になります。

AIと機械学習(ML)

GCPは、Googleが培ったAI技術を活用した「AI Platform」や「TensorFlow」など、機械学習を容易に実装できるプラットフォームを提供しています。データサイエンスの専門知識がなくても、簡単にAIモデルを開発し、ビジネスへの応用が可能です。自動車、ヘルスケア、製造業などで活用が進んでいます。

グローバルインフラ

GCPは、Googleの大規模なネットワークを活かし、世界中に分散したデータセンターを持っています。どこからでも低遅延で高いパフォーマンスを得ることができる点が強みです。

データ分析とAIツールの活用

GCPにはデータ分析機能とAIツールが備わっており、企業がデータを活用してより効果的な意思決定を行うことが可能です。たとえば、顧客データを分析することで、個別に効率化されたマーケティング戦略を立案できるほか、市場のトレンドを予測して新たな製品開発の機会を見出すこともできます。

コスト効率とスケーラビリティの改善

GCPでは、使用したリソースに応じて課金される仕組みのため、不要なリソースを確保する必要がなく、コストを抑えることができます。また、ビジネスの成長に応じてリソースを柔軟に拡張・縮小できるため、常に自社に適した状態でシステムを運用することが可能です。

どちらを選ぶべき?

OCIとGCPのどちらを選択すべきかは、企業のビジネスニーズに依存します。

エンタープライズシステムや高度なデータベース管理が必要な企業には、OCIがおすすめです。大規模なデータベースの運用、オンプレミスとの連携、セキュリティ重視の業界において、OCIは大きなメリットをもたらします。

データ解析やAI技術を活用してビジネスを発展させたい企業には、GCPといえるでしょう。大量のデータをリアルタイムで処理し、機械学習を活用して競争優位性を高めたい場合には、GCPの技術力が役立ちます。

ただし…コスト重視ならOCIがおすすめ

GCPは「Google Cloud Free Tier」により初回90日間で\$300クレジット、さらに一部サービスを常時無料で利用可能ですが、OCIは「Oracle Cloud Always Free」により期間無制限でVM、Autonomous Database、オブジェクトストレージなど主要サービスを永続無料で使えます。

「BigQueryやAIプラットフォームなど先進的な機能も試したいけど、まずはコストを抑えたい…」とお考えなら、OCIのAlways Free枠をリスクなしで導入して、自社に必要な環境やパフォーマンスをじっくり検証してみませんか。

下記ページでは、実績豊富なOCIサポート会社を3社ご紹介しています。OCIの無料枠を活用してみたい方はぜひチェックしてみてください。

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DBの使用状況・種類で選ぶ
確かな導入実績を持つOCIサポート会社3選

OCIサポート会社20社を徹底調査し、自社が利用しているデータベースの種類・状況別におすすめを紹介しています。OCIサポート会社を選ぶ際の参考にしてください。

MySQLを利用中・
または今後利用したいなら

スマートスタイル
「CloudMikö」
スマートスタイルのイメージ画像
画像引用元:CloudMikö公式HP
(https://cloudmiko.jp/)
なぜおすすめ?
オープンソース分野に強く、MySQLに20年以上携わる
MySQL DBを活用してAWSからOCIへのシステム移行・マルチクラウド環境化し、クラウド利用料を1/4に削減した実績あり。
おもなサポートDB
  • MySQL
  • Oracle Autonomous Database
  • MySQL HeatWave

OracleDBを利用中・
または今後利用したいなら

アシスト
「導入支援サービス」
アシストのイメージ画像
画像引用元:株式会社アシスト公式HP
(https://www.ashisuto.co.jp/cloud/oracle-cloud/)
なぜおすすめ?
35年以上Oracle製品取り扱ってきた経験をもとに、企業課題にあわせた適切な導入の形を提案。
Oracle CloudでのOracle DB利用にあたって発生する様々な選択肢に迷うことなく、移行が進められる。
おもなサポートDB
  • Oracle DB
  • PostgreSQL

RDBでの開発環境がなく
今後も利用予定がないなら

Cloudii
「インフラサービス」
Cloudiiのイメージ画像
画像引用元:株式会社Cloudii公式HP
(https://cloudii.jp/)
なぜおすすめ?
OCI環境でのアプリケーションやシステムの開発依頼を受けられる。
OCIの特長や利点を十分に活かしつつ、社内に開発環境のない企業からの丸投げの依頼にもゼロから対応が可能。
おもなサポートDB
  • Oracle Database
  • MySQL

※公式HPに資料を掲載しているページが見つかりませんでした。詳細は企業にお問い合わせください。

2024年4月17日時点、「OCIサポート会社」とGoogle検索した際に公式HPが表示された20社を調査。
OCIの導入支援を行っており、公式HPに実際のサービス導入事例が掲載されている企業9社から3社を選定しています。